アニメレビュー

ずいぶんと遅くなってしまったが、2015年冬期アニメのレビュー。

評価手法は次の通り:(S(90点以上)>A>B>C>D>E(10点以下))

D−  アクエリオンロゴス
B+   ヤング・ブラック・ジャック
A−  ワンパンマン
B    アニサン劇場 今際の国のアリス
D   ランス・アンド・マスクス
C+  K return of King
B   落第騎士の英雄譚
C+  対魔導学園35試験小隊
B   俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件
A−  ノラガミ
A−  アルプス物語 わたしのアンネット
S   牧場の少女カトリ

ちなみに、ようやく見終えた2015年秋期アニメの評価は以下の通り。

S がっこうぐらし


といったところです。
以下、それぞれの作品に関するコメント。


D−  アクエリオンロゴス

いまいち。ストーリー構成はそれなりにしっかりしているのだが、それだけ。内容の面白さに欠けるのだ。一昔前のワンパターンを繰り返すタイプの戦いもの、すなわちウルトラマンとかそんな感じだろうか。後半、急展開があるものの、すぐさま沈下。微妙な話は最終話まで微妙なまま進んでいった。


B+   ヤング・ブラック・ジャック

当時の時事ネタをもとに、医療界の腐った面をそこはかとなく抉り出すブラックジャックの良さは本編でも継続している。毎回安定して楽しめたが、たまにグロイのが切ないところ。


A−  ワンパンマン

初回こそ、なんだこの糞パロディアニメと思ったが、徐々にハンターハンターのような設定が少しばかり混入し、面白さが出てきた。結果、大幅に評価を上げてのA−評価となる。また、エンディングテーマも切なくてよい。


B    アニサン劇場 今際の国のアリス

3話で終了してしまい、4話目には姉と弟のブラコン?ものが始まってしまい面食らった。3話までの評価は上記の通り。


D    ランス・アンド・マスクス

絵は可愛らしく、パステルカラーな感じで落ち着いているのだが、ストーリーの内容がいまいちだった。


C+  K return of Kings

こちらも絵がとても綺麗。ただ、ストーリーの内容がやっぱりいまいち。


B   落第騎士の英雄譚

今回の萌え系の中では、一番ストーリーがまともだったような気がするが、最終話付近でやや壊れ気味に。その辺がもったいなかったなと思う。



C+   対魔導学園35試験小隊

オープニング、エンディングテーマがなかなか良い感じ。アニメ自体に関しては、ストーリーの良し悪しの起伏が激しく、安定していない。面白いときは面白いのだが、つまらないときは本当につまらない、そんな作品だった。



B  俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件

題名からしてその内容が見えてきそうなアニメであり、そうした期待を裏切らない内容に仕上がっている。こたつでみかんを食べながら見るのに適していると思う。



A−   ノラガミ

日本の様々な神様が登場する(主に七福神だが)アニメ。主人公はお社を持たない野良の神様ということで、ノラガミ。設定がきちんとしており、プロットもしっかりできている。続編があるなら、ちょっと楽しみな作品。


A−  アルプス物語 わたしのアンネット

東京MXTVによる、世界名作劇場の再放送。
ストーリーは10話ちょいあたりから、罪と赦しという、完全にキリスト教色まっしぐらのテーマで突き進んでゆく。プロットはとてもしっかりしているので、安定して視聴できるが、やっぱりちょっと暗い感じがするのは否めない。ちなみにハッピーエンドなので、安心してください履いています。


S   牧場の少女カトリ (視聴中)

まだ視聴途中だが、名作だと思う。
視聴当初は、どうしてもSMAP香取慎吾の顔が出てきて困ったものだが、そうした不安は視聴後まもなく取り払われた。そのくらい面白い。物語や描写がしっかりと作られており、製作陣の想いが伝わってくる。お気に入りなのでネットで検索してみたところ、なんと驚くことに、放映時は視聴率の低さに打ち切りが検討されていたとか。これほど面白いのに打ち切りとは日本オワタと思ったが、たしかに子どもにはちょっと難しい内容かもしれない。カトリには、トム・ソーヤの冒険のような単純明快な面白さもないし、フランダースの犬のような、際立った切なさもない。だけど、日常というのがこれほど面白いものなのかと感じられるのは、カトリが持つ良さだと思う。こういうアニメが今も放送されればいいのにと思うわけですよ。



S がっこうぐらし

名作といっていい部類に入ると思うアニメ。
初回のどんでん返し的な大胆さに驚いたものだが、とにかく全体を通してストーリー、プロット構成など、様々な面が非常によく練られている。その構成のすばらしさは二度見したくなるレベル。また、登場人物それぞれの特徴もしっかりしており、ワクワクドキドキ、楽しく見ていられる。続編が期待できる内容になっているので、2期が楽しみなところだ。


と、こんな感じか。

さて、2016年春期の視聴予定アニメは以下の通り。


ノルン+ノネット
ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜
少女たちは荒野を目指す
アクティヴレイド 機動強襲室第八係
昭和元禄落語心中
僕だけがいない街
だがしかし
ブブキブランキ
ラクエンロジック
Dimension W
灰と幻想のグリムガル
蒼の彼方のフォーリズム
この素晴らしい世界に祝福を!
亜人


どう考えても、ちょっと観切れない気がするので、このうち第一話だけを見て、ブブキブランキラクエンロジックは終了とした。視聴継続が確定しているのは、ハルチカ、少女たちは、昭和元禄、僕だけが、だがしかし、灰と幻想、蒼の彼方、この素晴らしい……。他は様子見。
今のところ、面白いアニメが出揃っているように思う。