だってわたくし、天然ですもの


じい「お嬢様!お嬢様!その御格好のままお外を歩かれるのは困ります!どうかじいの選んだ洋服を着てくださいまし。」
サエコ嬢「いいじゃない、じい。寝巻きで外を歩いたって誰もわたくしを怒りませんことよ?」
じい「お嬢様、何をお言いになさります!あなたは西城家の家を継ぐ者。そのあなたがこのようなお振る舞いをなさっては、平安から今に続く西城家の名誉に傷が付きまする。・・・ここは何卒じいの選んだ洋服を着てくださいまし。」
サエコ嬢「いいじゃない、じい。あなたが選らんだ洋服を着るのなら、寝巻きでいるほうがまだマシというものですわ。」
じい「なんという・・・!すぐにでもお父上に叱ってもらわねば!」





父「・・・して、つまりサエコがその余所行きの服を着たくないと言うのか。」
じい「誠にお嬢様の我儘には困ったものです。お父上様の方からきついお灸を据えてやってくださいまし。」
父「サエコよ、何か申したいことはあるか?」
サエコ嬢「だってわたくし、天然ですもの。」
父「そうだなw」