生まれ変わったラグナロクオンライン

12月14日、水曜日の午後のこと。突如ラグナロクオンラインの全サーバーにGMアナウンスが流れました。

13:15から17:15まで、緊急対策として不正アクセス対策を行います。ユーザーの皆様方には大変ご不便、ご迷惑をおかけすると思いますが、何とぞご了承ください。


もちろん誰も期待なんてしていなかった。
どうせまた数時間もすれば、BOTerたちにコードを解析されるんだろうと思ってた。
これまで対策があるたびに何度も期待していたが、そのたびに裏切られてきた過去がある。今回もまたどうせ・・・という気持ちがあった。


緊急対策メンテは予定通りの17:15分に終わった。
時間通り終わるなんてガンホーにしては珍しいと某板の住人たちは訝しげだった。
そうしてパッチ鯖に上がったのは、nProtectと呼ばれるセキュリティーシステム。既にセガMMORPGファンタジースターオンラインにも使われているもので、「いまさらnProですか、そうですか。」といった諦めのムードが掲示板住人の間に漂っていた。




が、しかし。


これが奇跡の幕開けだった。


多くの人が望み、だがその願いは一度もかなえられることなく、結果多くの人が絶望してこの世界を去っていった。
フィールド・ダンジョンを問わず溢れ変えるBOT。人の形をしてはいても、人ではない何か。森下一喜という名前(㈱ガンホー代表取締役)のBOTまでが登場し、ラグナロクオンラインの窮状を喚き散らす日々。
それが、それらが一夜にして消え去ったのだ。
まさにこの長い悪夢から放たれた、新しいラグナロクオンラインの幕開けが起きた。



今回の不正対策は、単にnProtectの開発元であるINCAが頑張っていたという話に留まらないのが特徴。むしろ、ソフトバンクグループあげてのセキュリティーソフト販売大戦略がこの裏に隠れているとの噂もあり、今回ばかりは本気のご様子。


いずれにしろ、ラグナロクに活気が戻ってきたのは事実です。
この機会にまだプレイしたことのない人、またプレイしたけどそれは昔の話という人も、少しだけ覗いてみてはいかがでしょうか?コミュニケーションで楽しむゲームというのも、中々いいものですよ。