携帯大戦争

これほど中村社長が怒ったそもそも理由とは何だろうか?
ソフトバンクモバイルの料金発表時に、ほぼ名指しといってもいいほど明確に料金設定への非難を受けたことが原因だろうか?いやいや、どうも事実は違うらしい。事態はもっと複雑であり、D社は儲けすぎている、金儲けのことしか考えていないと言われて怒ったわけではないのだ。


確かにドコモはかなりの利益をあげている。だが、使う人がその料金設定に満足しているのだから、現状で何も問題はないように思う。仮に、利用者が料金設定に不満を持っているのなら、ただ単にウィルコムあたりに乗り換えればいいだけの話だからだ。これがどこの携帯会社も料金を軒並み揃えている状態であるのだとすれば、その携帯会社の筆頭であるドコモに非難が集中するのも致し方ないことだろうと思う。つまり、ユーザーが料金価格を選べる状況で、且つ、現状の料金価格に満足しているユーザーが多数いる限り、利益の事について非難されたところでドコモは何ら怒る必要はないのである。


ならば何故に中村社長は噛み付いたのか?
それは「汚い手口」のようなやり方で儲けてると、暗に言われたからだろう。
様々な儲けのための企業努力をしてきたドコモにしてみれば、それを一括して汚いやり口だとソフトバンクに罵られることは我慢ならないことである。それこそドコモから言わせれば、「どっちが汚ねーんだよ」といったところだろう。これまでのソフトバンクの実績を見れば、なるほどドコモが怒るのも無理はない。



さて、忘れてはいないだろうか、携帯にはまだあの会社が残っていることを。
そう、我らが橙のauだ!
速水もこみちの等身大人形を作るなどして、一人独善的に奮闘しているそのauだが、何故に速水もこちみではなく仲間由紀恵の等身大人形を作らなかったのかと、auユーザーの私としては至極問い詰めたい。




とにもかくにも、携帯業界大乱戦になりそうな昨今である。
ソフトバンクは本当に携帯業界にも、あの価格破壊というディープインパクトを巻き起こすことはできるのか?
ソフトバンクのゴールデンプランの化けの皮が中村社長によって剥がされてしまった今、今後がどうなるのか大変楽しみなところである。