誤字脱字

もうすぐ5月も終わり。
まこと早いものだ。
外は雨、五月の雨。
「だが、そんなの関係ねぇ。」
隣でお茶を飲んでいる小島よしおがつぶやいた。
つぶやくなり、彼はいつもの芸をやろうとした。
私は咄嗟に彼の海パンを掴んで、ベランダから放り投げた。
よしおは泣きながら玄関を飛び出していった。
きっと海パンを取りにいったに違いない。
そう思った。
だがそうではなかった。
数分した後、彼は戻ったきた。
その手には、堀北真希の写真集が握られていた。
よしおは「拾った」と言う。
ありえないと思った私は、よしおの手から写真集を奪い取りページをめくった。
中身は上戸彩だった。
私はそっと写真集を閉じ、懐にしまった。
よしおはそれをうれしそうに眺めていた。