屋台

民主党による内閣が発足されたその日、中年の男がしみったれた屋台に入って行った。
中にはこれまた中年の男が一人、それに若い会社員とキャバ嬢がいた。
男が席に座るやいなや、屋台の親父がニタニタしながら注文を聞いてくる。
「お客さん、今日は良い大根が入りましたぜ」
男はその言葉を聞くと血相を変えて怒りだした。
「俺は大根じゃない!大根じゃないぞ!」


今日はこんな光景を見た。
そしてふとゼットンとセイヤの事を思い出した。
彼らは元気にしているだろうか……。
せめて手紙だけでもくれれば。
そんな思いが胸をよぎった。