派遣法改正

http://mainichi.jp/shimen/news/20150513ddm003010172000c.html

どんな改正なのかあまり詳しく見ていないので、本当は何も言えないところなのだが、毎日新聞が提供している概要だけを見る限り、「派遣の人は一生涯派遣やってろ」という改正な気がしてならない。


毎日新聞の図をみる限り、現行であれば3年で雇いどめとなるようで、それ以降は本採用にするか退職させるかを決めるということなのだろう。
一方の改正案では、3年で雇いどめは変わらず、おそらく本採用するかどうかも変わらず。
ただ違うのは、代役を用意すればずっと派遣の受け入れが可能ということだ。
このことは、労働者目線で見れば、現行と変わらないように見える。
だが会社側の目線でみれば、派遣をさらに使えるということになり、メリットになるだろう。


しかし、この記事にある図だけではよくわからない。
というわけで、さらに詳しく見て見た。

「ただ、期限を迎えた時の対応が大きく異なる。現在は3年を超えて同じ仕事に派遣労働者を使えないが、改正案では労働組合などの意見を聞いた上で、人を代えれば使い続けられるようになる。同じ派遣労働者でも事業所内で働く課を替えれば、更に3年延ばせる。事実上、派遣を使える期間制限はなくなる。」

>「同じ派遣労働者でも事業所内で働く課を替えれば、更に3年延ばせる。」
どうやら抜け道が用意されていたようだ。
というわけで、「派遣の人は一生涯派遣やってろ」ということのようだ。


で、こちらが今回の改正のメリットらしい。

「一方、労働者の雇用安定措置も盛り込まれている。派遣会社に対し、キャリアアップのための教育訓練の実施を義務づけた。また、3年に達した労働者を派遣先に直接雇用するよう依頼したり、新たな雇用先を紹介したりするなどの措置も求めている。しかし、派遣先が依頼を簡単に受け入れることは考えにくいなど実効性は不透明だ。」


なんとなくだが、机上の空論のような気がしてならない。
無論やってみないと分からないということはあるので、もう少し様子見ということだろうか。