清麿、私はやさしい王様になるぞ

「ここで緊急のニュースが入りました。現場の安藤さん、よろしくおねがいします。」
「えー、こちら安藤です。ただいま、Dec-x広報部の乙部さんからデックス・チーム規約についての重大発表があると聞いて、荒川スポーツセンターへ来ています。まもなく記者会見がはじまるようです。」
記者会見場には、既にハードゲイが来て音頭をとっている。
そのせいもあってか、会場内はボルテージマックスだ。
「あー、あー。始まったようです。今、乙部さんが現れました。」
黒子二人に腕をつかまれ、引きずられながらDec-x広報部の乙部さんが登場した。
乙部さんは満面の泣顔である。
しかし、化粧が崩れた痕跡はない。
さすがDEC-Xの広報だ。
「こ、こんにちは。Dec-x広報部の乙部です。・・・今日はDec-xのみなさまに緊急のお知らせがあります。」
激しいフラッシュがたかれる。
朝から奮闘したメイクアップの真価が今、問われる。
Dec-X広報部乙部さんは、前髪を連獅子のごとく振り乱し、会話を続けた。
「このたび、Dec-xチーム規約が変更され、これまで携帯電話の使用は各人の判断に任せるとしておりましたが、２００５年５月からは、全てウィルコム・・・、

・・・・・・・・・

ウィィーールコムのみ許可されることになりました。」

んで、どうよ。

FC-DECX、全員ウィルコム化計画。

みんなで変えれば怖くないっ!!!!
今日から、かけ放題ゲットだぜっ！