言葉にできない

自転車でどこまでも。
風を切って、丘を越えて・・・。
人込みを掻き分けて、ただひたすら走った。
そして迷った。




夜。
雨が降った。
雨の中、走った。
これからどうしようか、どうすべきか考えながら走った。
濡れた。
ただひたすら濡れた。
最後の丘を越える頃、濡れた服とボロボロの傘を手にした私の身体は、もうクタクタになっていた。それでも、何かまだうまくは掴めていないけれど、未来をちょこっとだけ覗けたような気持ちだった。
この気持ちをどう表現してゆくのか。
ここからが本当の勝負なんだね、My teacher。