壁際の男たち

そんなわけで、世間に振り回されて生きるのに疲れた人たちのための、癒しの館を開設したいと思います。
料金は完全定額制。
どんなにいたって一月1万5千円。
これ以上は取りません!
さらに従業員は全てデラべっぴんさんばかり。
そこにいるだけで癒される。この至上の感動を是非味わってみてください。
リーズナブルな値段と素敵な笑顔が、いつでも疲労困憊なあなたをお迎えします。


「癒しの館 タキオン充電中な従業員一同より」







あやしい!
あやしいこと、このうえない!
のですが、困っている人はそれでも行ってしまうのです。
そういう人たちを何とか助けてあげたい!というスーパーマンな人たちは、もはやこの日本にはいないのでしょうか・・・。他人は他人、私は私。人がどうなろうと知ったこっちゃないのですね。


もう一度、一致団結という言葉を思い出させるような時代が来ないものだろうか。
このまま利己主義が大手を振って歩けば、日本は完全に空中分解した国となることは目に見えているのですが・・・。利益至上主義に囚われている人にとっては、自己の利益に関することには目が入っても、それ以外の事は全く目に入らないのです。
だから、たとえ目の前で飢えて死んでゆく人がいたとしても、その横で豪華なお食事会を開き、平気で食べ物を捨てることができるのです。
そして、その捨てられた食べ物に群がってきた人たちを見てあざ笑うのかと思えば、そうではありません。
彼らは汚いものが大嫌い。
当然、そんなものは近づけたくありませんから、彼らを銃で撃ち殺すのです。
理由は簡単。
汚いから。



やがて彼らは汚い人間にとって代わるように、ロボットを作り始めます。
ロボットは清潔、勤勉、正直。
これほど使い勝手のよいものはありません。
利己的で汚い人間なんか雇うよりもよっぽどいい。



と、ロボット王国になるための簡単な経緯を描きましたが、これは決して絵空事ではありません。
このままいけば、22世紀はロボット大国になるのでしょうね。
そんな私は、そろそろ世の中方向転換しようよ、ということだけが言いたいのです。




ブログの片隅で世界を叫ぶ。