あぁん、川の流れのように

一人長江の河の流れを眺めてたんです。
すると、下流の方からおじいさんが一人流されてくるじゃないですか。
こりゃ事件だと思って、近くの村に住む、自称足立区在中の韓真さん(28)に流れてきたおじいさんのことを伝えたんです。そうしたら驚きの返事が帰ってきたんですよ。彼が言うにはですね、この地域では、秋になると下流からおじいさんが大量に流れてくるんだそうです。理由はよくわからないんだけれど、流れてくるから仕方ないって。そう言うんです。


そうは言われましても、実際に目の前でおじいさんが流れていってるわけですから、異文化間コミュニケーション推進派な私としては、流れてくる理由をどうしても聞いてみたくなるわけです。そこで私は長江の川に飛び込み、流されているおじいさんの下まで泳いでいってみたんです。


おじいさんに何度かファーストタッチを試みるものの、うんともすんともないんですよ。反応が全くないんです。ですが、このおじいさん、絶えず笑顔なんですよ。気持ち悪いくらい満面の笑顔。まるで何かを悟ったような顔してるんです。傍でしばらく見守っていることにしたんですが、なんだかこの顔にむかついてきたので、マジックでその鼻の下にちょびひげ書いてやったんですよ。そうしたらようやく一言だけしゃべってくれたんです。その、おじいさんから得られたただ一つの言葉なんですが、これがとっても意味深なんでご紹介しておきたいと思います。







ねこみみモード




以上です。
ですので、この言葉に心当たりのある方は名乗り出てください。