バイトしないと食べちゃうぞ!

赤鬼と青鬼の格好をした二人組みが、バイトしないで暇そうにしている人を見つけては無理やりバイトに連れてゆくという何ともおかしなフロム・エーのCMが、ここ一月あたりの間でよく目にするようになりました。
早速感想を言えば、ぶっちゃけ、見ていて気持ちがいいものではありません。むしろ不愉快です。というのも、まるでニートを狙い撃ちにした内容としか思えない、CMそれ自体がある種のプロパガンダですかと思えるくらいだから。


そもそも「バイトしないと食べちゃうぞ」とはあまりにも軽率なCM文句でしょう。CMの製作者サイドは、子供が見る可能性も考えて作ったのでしょうか。それとも、こういう鬼という怖いイメージを彼らに与えてまで、大人になったら仕事しろとでもいいたかったのか。ニート撲滅の意味合いも兼ねて作られたのかもしれませんが、その内容には全くもって理解に苦しみます。たとえ狙いが高校生や大学生だったとしても、バイトという言葉は今や、包括的に多くの世代を含む言葉ですので、そのあたりにもっと留意して欲しかったと思うのです。リストラされて公園で暇そうにしているおじさんに「バイトしないと食べちゃうぞ」なんて軽々しく言えるか?と。ギャグにもならないって。