レーマンとレインマン

映画にも色々あるけれど、僕がオススメしたいのはレーマンレインマンだ。
「それなんて、どんな映画?」
と思っていらっしゃる方も多いでしょう。あまり市場には出回っていない映画ですからね。知らないのも無理はないと思います。そこで、簡単に話のあらすじを紹介しておきましょう。

故郷から遠く離れた都会で、車のディーラーとして生活を営んでいたオリバー・カーン。その彼の元に、父の隠居を知らせる手紙が送られてきた。


”私はもう、布団作りの家業を引退して遠く湖の見える森の近くに住むことにした。さしあたってお前にも伝えておかなければいけない事がある。私の引退に伴って、私の財産の全てをお前達息子に授けようと思う。長男のイェンス・レーマンには私の財産、約1億円をやることにする。カーン、お前は次男だから、私の大切にしていた牛(ベコ)を一頭やる。”


その手紙を拝読したカーンは怒りで胸が震え、「なんで俺がベコなんだ!」と一週間近所のスーパーを占拠して吼えまわり、そうしてすっかり怒りも冷めた頃、ようやく長男って誰よ?と、自分に兄がいたという事実に気づく。


カーンはその兄を探すため、かつて家出をするかのように飛び出した、というかむしろ家出そのものなんだが、そうして出た家へと戻る。そこで兄の存在と居場所をお手伝いさんのクローゼ婦人から聞き出したカーンは、早速兄の下へと向かうのだが、兄のイェンス・レーマンは物静かな性格で恥ずかしがり屋らしく、中々カーンと話をしたがらない。業を煮やしたカーンは兄を無理やり拉致すると、父から貰ったベコに乗せ、宛てのない旅へと出る。

 
その旅の途中、カーンは兄レーマンの特異な能力に気がつく。
レーマンは人の何倍も大きな手で何でも掴むことができるのであった。
この特異技を何とか活かせないものかとカーンは四六時中考えていた。そこへ、彼らが泊まっている宿の女将さんであるシュバインタイガーにスーパービアホフの噂を聞かされる。そこでは今、現金つかみ取り大会が行われているのだそうだ。これぞ渡りに船とばかりに、カーンはアルプスの少女ハイジの主題歌を嬉しそうに歌っている兄レーマンの首根っこを捕まえ、スーパービアホフへと向かう。


飛び入りで現金つかみ取り大会に参加した二人の兄弟カーンとレーマンは、ここで誰もが羨むような大成功を納める。こうして大金を得ることができた兄弟は、その後仲良く暮らすのでありました。


(´・ω・`)「・・・・・・。」