片桐被告に涙す

生活苦により認知症の母親を殺害してしまった事件があった。
当初、この事件を聞いたときから、何かやるせない気持ちでいっぱいだった。
「また生活保護か・・・。」
出すべき人に出さず、出さなくてもよい人に出してしまう行政。
どうしてこのようないい加減な制度がいつまでも野放しにされているのか理解に苦しむ。
せめて、生活保護費を無償で与えるというのではなく、本当に生活に困った時のための一時的な貸し出しができる制度であったならば、片桐被告も母親を殺さずに済んだのではないかと思うと、切なく悔しい。


そしてつい先日、この事件への判決が出た。
その際、裁判官も傍聴席の人々もみな泣を流したという。
テレビの前の私も泣いた。


とはいえ、この事件を悲しい話で終わらせてはいけない。これきっかけに介護の問題、および機能しないセイフティーネットへの批判が高まる事を期待する。どうかこのような痛ましい事件が二度と起こらないように・・・。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060721-00000019-san-soci