ココが悲惨だよ、牧場生活!

まず初めに、牧場で愛情コメコメにして育てたカブが、夏になった途端枯れた。
全部、枯れていた。
涙を拭きつつ、今度はジャガイモ畑に目をやった。
やっぱり全部、枯れていた。


それはたった一日のことだった。
春から夏に変わっただけのたった一日。その一日で全てが茶色く色褪せた。
しかもカブ畑 2(3×3)は、3日前に増設したばかりのものだった。
種を売る側も売る側だ。
夏になったら枯れるというのであれば、春の終わりに売ってくれるな。
詐欺だろ、おい。
また同日、春の終わりに発売されていたので購入し、其の日のうちに撒いたトマトの種は綺麗に地中に沈んでいった。
「きっとトマトの種は撒いても見えないものなんだ・・・」と信じることにして水をやった、あの切ない一週間が今でも忘れられない。


私は不親切な説明書に激怒した。
さらに島の人とも仲良くなるため、説明書に書いてある通りに健気にも毎日足を運んだ。毎日話しかけないと島の住人とは仲良くなれないというのだ。だが、一月立てども島人との会話の内容は一向に変わらなかった・・・。フラグが立っていないのだろうか?と、バグを疑ってみるものの、疎遠にしている人間と何日か話せばなるほどハートが出てくる。バグではないようだ。要するに、この島の人間は皆、不感症なのだ。そう思わないとやっていけない、そんな世界があった。