腰につけたバスタオルは飾りじゃなかった。
バスタブの脇で仁王立ちになりながら、ミドレンジャーの石井に尋ねた。
「なあ、俺達ってさあ。いつまでこんなこと続けんのかね？」
石井は仏頂面のまま一言も口をきかない。
３分ほど待った。
石井はまだ仏頂面のまま突っ立っている。
「おい、石井。」
再び声をかけてみたが、何の反応もなかった。
「おい、返事くらいしろよ石井。」
ちょいとむかついて石井の横っぱらをひっ叩いてやった。
すると、ひらりとバスタオルがとれ、石井の一物が露わになった。
石井は仏頂面のまま、一言こういった。
「アッ！！」
それ以来、俺は石井の事をこう呼んでいる。
「石井サン。」
