Stark, Schon

ドイツ語の単語を覚える際によく言われることがある。
「ドイツ語は単語をつなげて新しい単語を生み出せる言葉だよ。だから分解すれば意味も分って簡単さ。」というのだ。
これが長年私を苦しめてきた。
そして先生もこのことを心配していたようだった。
そもそもアルファベットは漢字と違い、長くすればするほど読み辛くなる。
私に言わせれば、Kugelschreiberが限界点ってところだ。
これ以上長くなると、気分が萎えてしまう。
だが、ドイツ語はそんなこともお構いなしに、どんどんつなげる。
たとえば……


Wirtschaftswissenschaftenは経済学。
経済+学問ってことだ。


Rechtschreibprufungはワード等でよく使うスペルチェック。
これだけ長いと、むしろスペルチェック自体をチェックして欲しくなる。


Umweltfreundlichesは環境に優しいという意味。
環境には良いかもしれないが、目にはとても悪い。


Geschwindigkeitは速度である。
これが速度超過ってことになると、さらに恐ろしさを増す。
Geschwindigkeitsuberschreitungで速度超過である。
文字超過と言ってほしい。



最後にるろうに剣心こと緋村剣心に感想を聞いてみた。
彼曰く、「繋げすぎでござるよ、薫殿。」
ということだった。
やはり江戸末期の人から見ても、ドイツ語というのは繋げ過ぎらしい。
実際のドイツ人はこのあたりをどう理解してるのだろうか。
見慣れてるから平気なのか。
それともやっぱり一瞬「ん?なんじゃこりゃ?」ってなるのか。
一度は訊ねてみたいものである。