くじら探偵

プーターディープーターディー
ナーハヂーポシュキムスアイラディッヒ
ダスイスソルト プラクシーダスクライスティネヘ
リーズンニヒテガーニヒ
ウンスアルカパチーノレッテラッティー


こんな意味不明な文字の羅列が記された手紙が僕のところへ舞い込んできた。
封筒のどこを見ても依頼主の名前さえも書いてない。
私はとりあえず手紙を逆さにしたりななめにしたりしてみることにした。
そうすれば内容が分かるかもしれないと思ったからだ。
だが、さっぱり分からなかった。
火で炙れば文字が浮き出るか、と思い試してみたがダメだった。
それどころか手紙の端に火がついた。
手紙は灰色の煙を出して燃えてしまった。
私は燃えカスを拾い、封筒にしまった。
そして隣家の郵便受けに入れてきた。
隣はくじら探偵事務所。
くじらさんならなんとかしてくれるに違いない。