医者不足されど

爆笑太田の総理を見た。
正式な番組名称は未だによくわかっていないが、そこは置いとく。
今回は自称・巣鴨のアイドル、えなりかずきが医者不足を改善するために中々面白い案を出してきた。
なんと現在の医学部の定員を3倍にして、しかも授業料免除というのだ。
医学部の定員3倍には賛成だが、授業料免除というのはいただけない。
そう思いつつ番組を見た。


結果から言ってしまえば、案は賛成反対ともに同数で通らなかった。
仕方ない面もあるだろう。
医学部を無料で提供するには番組で試算していただけでも年間3000億円以上の金がいる。
これをどこから捻出するのかというのに対しての答えが、国が無駄に使っている金をなくせば良いというものでは説得力に欠けてしまう。そもそも現状では無駄に使っている金を無くすのはほぼ当たり前のことになりつつあり、それ以上に無駄金を出すような余裕など全くないはずだ。日々増えつつある国の借金に対して何か手を打たねば、未来はないよ、韓国経済のニの舞になっちゃうよ、なのだ。


むしろ、ここは国の財政から出すのではなく、現在利益が出過ぎている開業医から税金として特別に徴収した方が良いのではないかと思う。
開業医は激務に追われている勤務医に対して2倍以上の年収を貰っているという数値が出ている。これは明らかに可笑しい。仕事量と報酬が比例しない例が先に経営破たんしたリーマンブラザーズなどを筆頭に世の中には多々あるが、その中の最たるものの一つといって良いだろう。


そこで、開業医の年収2500万↑から1600万円ほどを徴収する。その額をこれから医者になろうとする学生の学費に充てる。これで医学部の年間の学費を500万と見積もっても、3人は無料で教育が受けられることになる。こうして約10年後に彼らが勤務医となれば、今現在24時間体制で働いている勤務医の労を減らす事が可能となる。一人新しい医者が入れば、これまでの24時間勤務が12時間勤務になる。二人入れば8時間勤務になる。さらに三人入れば6時間勤務も可能なのだ。一人の医者の負担を減らすことによって、医療ミスが起こる確率も減るに違いない。もちろん医者が増えれば一人当たりの報酬はその分減ることになる。だが、それ以上に余暇が増える方が重要ではなかろうか。