キミとボクとのアンデルソン

世界には数多くの名作童話があります。その中でも、ひときわ異彩を放つ童話を数多く生み出してきたのが、これから紹介するアンデルソンです。


1786年、古き良き岩手、その北東に位置する宮古のちょっと下にある小さな港町・釜石にあるモルトワイゼンの長屋で彼はウブッゴエをあげました。
アンデルソンの名前の由来は、父、デルソンと母、シュゴイネルワイゼン、この二人の名前からそれぞれ2文字ずつ、デルとゼンをとってアンデルソンと名づけられました。



幼くしてアンデルソンは、そのハンマー投げの才能をいかんなく発揮しました。朝から晩までハンマーをちぎってはなげ、ちぎっては投げ。毎日をそうやって過ごしていました。



ある日のこと、アンデルソンはたまたま入った森の奥で金色のハンマーを見つけます。
アンデルソン「綺麗なハンマーだなあ、誰のだろう?」
あたりをきょろきょろと見回すアンデルソン
アンデルソンは周りに誰もいないことを確認すると、そっと金色のハンマーに手を伸ばしました。
と、その時です。
森の女神様「これ、まちなさい糞ガキ。」
やけに言葉遣いの悪い女性が、アンデルソンをキリっと睨みつけました。
アンデルソン「うあ、なんですか、あなたは?」
森の女神様「なんですかじゃねーよ、糞ガキ。人のもんに手ェ出しておいて、文句つけよーってのか?ええ?」



あまりの恐さに涙ぐんだアンデルソンは、近くにあった金色のハンマーをむんずと掴み、女神様にちぎっては投げしてしまいました。
投げられた女神様はびっくり仰天。
まさかこんなお子様が、あの伝説の巨人・トールでさえも四苦八苦して持ち上げた金色のハンマーをこうもたやすく持ち上げて、しかもちぎっては投げしてしまうとは夢にも思わなかったのです。



森の女神様「・・・やるじゃないか坊主。んぅぅん、そうだな、お前にいいものをあげよう。」
”いいもの”という言葉に化学反応したアンデルソンは、泣くのをやめ、そのまん丸な瞳で女神様をじっと見つめました。
森の女神様「いいかい坊主、この魔法でお前の願いを一つだけ叶えてあげるよ。」
アンデルソン「ボク、童話を描きたい。」
森の女神様「童話?お前がかい?・・・ハンマー投げの室伏室伏広治 の夢は諦めるのかい?お前なら世界も狙えるんだよ?」
アンデルソン「ううん、童話が描きたいの。」
森の女神様「おかしな子だねぇ。まあいいよ。叶えてあげよう。私は約束は守る女神なんだ。・・・ほうれ、ちちんぷいぷいのぷいぷいぷい!」




こうしてアンデルソンは数多くの童話を生み出すようになりました。
彼の描く童話の世界は、金と男と阿部寛
今でも世界で読み続けられる名作はこうして作られたのです。


おしまい。