ダ・ヴィンチ・コード大盛況

映画の公開を待たずして、既にブームが最高潮に達しつつあるダ・ヴィンチ・コード。映画よりは小説のほうが面白いという意見もちらほら見られるが、果たしてその真相はどうなのだろう。とりあえず、トム・ハンクスが老けたことだけは確かだと思う。まさに時の流れを感じる一瞬だ。


そもそも「コード(暗号)」を残したとされるレオナルド・ダ・ヴィンチといえば、数々の名画を生み出し、医学、物理学など様々な分野に長けていた天才的な超人だ。その超人的な彼の残した作品である”最後の晩餐”に纏わる秘密から、現代におけるキリスト教の謎を暴くというのが「ダ・ヴィンチ・コード」の面白さだと思う。これがミケランジェロであったなら、ここまで話題を攫うことはなかっただろう。レオナルド・ダ・ヴィンチだからというのが、1にも2にも大きいと思える。
それに加え、キリスト教といえば世界の3大宗教である。その大宗教にミステリーが隠されていた。それだけでも興味をそそられるというものだ。なるほど下賎な野次馬根性と揶揄されるかもしれないが、世界を揺るがしかねない大きな謎ほど興味をそそられるものはないのもまた事実だろう。


ところで、私のダ・ヴィンチ・コードブームは今から約半年程前であった。初めてダ・ヴィンチ・コードの世界に触れた私は、テンプル騎士団の神秘的な憂いを秘めた謎に憧れ、彼らが暗号を残したとされるロズリンチャペルに行ってみたくなったものだ。実際にこのロズリンチャペルの動画を見たことがあるが、その何とも言えない荘厳な雰囲気と共に、人を寄せ付けないような圧迫感がある。しかしながら建物の中は細かい模様だらけで、一体これ全て解読するのにどれほどかかるのかと頭を抱えさせられるようであった。



さて、今日、いよいよ映画のダ・ヴィンチ・コードが全世界一斉の同時公開となる。
しかしながら、この映画が元でソニー製品をボイコットしようという動きもあり、また、世界各国では映画の上演に対する抗議が募り、過激すぎるパフォーマンスで知られる韓国などでは、劇場前で抗議活動を行う者もいるようだ。
とかく激しい非難を浴びせられるダ・ヴィンチ・コードではあるが、現にエジプトから現代の聖書にはない記述の一部が発見されるなど、何やら真実は別のところにあると思えるような動きもある。一体何が真実で何が虚構なのか、それは今となっては分からないものの、あのガリレオが宗教裁判にかけられながらも「しかし、それでも地球は回っている・・・」と呟いた*1というように、もしかしたら本当に・・・と思わせるダ・ヴィンチ・コードの作りには感嘆してしまう次第だ。

 

いや・・・ほんとうは・・・どうなのだろう・・・!?

 

*1:この逸話があるが、事実ではない可能性が高い。