新たなる問題


日記を描く前に、まずはBOTNEWSさんの見解へ反論をしてみたいの。


本日付けの日記の最終行に記されてありました言葉に、こんなのがありました。
長くなり申し訳ないのですが、引用させていただきます。

「時間を金で買う」つまりこれはRMTと同じ発想である。程度をわきまえればRMTも許されるのならば、BOTRMT問題の9割が一気に解決する方法をお教えしよう。公式HPでZenyを販売すればいいのである。溢れたZenyを回収するためのダイヤギャンブルのような要素を増やせばゲーム内のインフレ問題も解消できるはずだ。
RMT業者が堂々とZenyを販売している現在、いまさら公式がZenyを売り出したところで、ゲームバランスにはほとんど影響がないだろう。むしろユーザーに公平間を与え、運営会社も儲かるという一石二鳥のシステムになるはずだ。


なるほどガンホー社がゲーム内通貨であるzenyを販売することによって、RMT業者にはある程度の痛手を負わせることができるとは思います。しかしながらそれには多くの問題が含まれており、そういった問題の中でも特にこの問題を複雑にさせてしまうのが、「ガンホーが現在のzenyの価値をどのように捉えているか、言い換えれば、zenyの価格設定法をどうするのか」に影響されてしまうことです。
たとえばガンホーがzenyのレートを”一定の時期のその時点での価値”で販売してしまった場合、相場に合わせた価値の変動性が失われることになり、実際のゲーム内でのzeny価値とガンホーが販売するzenyの価値が乖離してしまう可能性が出てきます。また、レートを変動性にすれば、今度はRMT業者の反撃、つまるところ、彼らの大量のアイテム・zeny供給による相場の価格操作が待っていることでしょう。
さらに付け加えれば、いずれの価格設定法であっても、RMT業者は常にガンホーより安い価格でzeny販売を行うのでしょうから、わざわざ高いガンホーのゼニーストアで買わなくても、RMT業者から買えば1割〜3,4割ほど安く買えるかもしれないのです。そうなってしまった場合、これまでRMTを愛用してきた人が何の気まぐれかガンホーショップに足を運ぶとは思えません。
そして何よりも危惧しなければならないのは、ゼニーを過剰供給する事によって引き起こされるデフレ現象です。皆がみなギャンブルに金をつぎ込むことでゲーム内相場の釣り合いがとれるとは思えませんし。結果として、公式で購入された多額のゼニーがただ一人歩きしているかのように増えまくり、アイテムの値段は高騰し、そのアイテムを生身の人間よりも効率よく生み出せるBOTが大活躍なんてことにもなりかねません。