ドラえもん、のび太の新魔界大冒険

今週から公開だったかな?
映画ドラえもんのび太の新魔界大冒険。
ってか、「新」ってなによ・・・。
つまりあれか・・・藤子さんの原作には到底及びもつかないやばい物にしてしまったから、新なのか。それとも、原作を超えた最高傑作だから新なのか。いずれも映画館でお確かめあれという事なのだろうけれど、
あの新ドラえもんの声に2時間近くも耐え切れるかどうかという問題があるわけで・・・。


時に、昔からのドラえもんに慣れ親しんできた人達って今のドラえもんの声を受容できているのだろうかと疑問なんですよ。ワカメちゃんの声が変わった時とかちびまるこちゃんのともぞうじいさんの声が変わった時に覚えた違和感は、半年も経った頃には解消されたけれども、ドラえもんの声だけは未だに慣れなくて・・・。


そんな人って結構いるのかなあ。


それとも私が大山のぶ代さんを引き摺り過ぎなのだろうか。
よく”過去の思い出は美化される”って言うから、この迷いもそういう類のものなのかねぇなんて思って昔のドラえもんのビデオを掘り出して確かめて見たのだけれど、美化どころかまんま頭の中に残っているドラえもんイメージそのものが目の前に再現されているだけであって、粉飾も美化も何もされていないんだよね。


やっぱりドラえもんドラえもんなんだよ。



今回の新魔界大冒険もやっぱり製作側にそういう意識があったんじゃないかなって思う。大山さん達が紡ぎ出すドラえもんの声はそれ以上もそれ以下もない絶対的なドラえもんの声だったから、他の誰でも変わりにはならない。それがこの2年間という月日の中で徐々に顕然化してきた。だから、のび太の魔界大冒険2007ではなくて、「新」魔界大冒険なんだろうと。


あぁ。
これ以上、ドラえもんの新しい物語は見れないのかなぁ?
来年はのび太と雲の王国あたりをリニューアルするのでしょうかねぇ。
まあ、それはそれで楽しみではあるのだけれど。
やっぱり新作も見たいや。


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思えば、ドラえもんシリーズの中でも最もワクワクドキドキしながら観て読んだ作品がこの魔界大冒険だったりする。この”魔界”、”大冒険”というタイトルだけでもワクワクしてしまう。そんな言葉の不思議なマジックに抓まれた小学生の私は、時速230kmで走る新幹線の中、何度も魔界大冒険を読み漁ったっけ。


石ころ帽子で姿は消えたはずのに、臭いで発見されてしまうという恐怖。


石像になったドラえもんのび太の謎。


満月博士の魔界接近説。


チンカラホイでめくれるしずかちゃんのパンティー


どれもが子供心をくすぐるものだった。


まだドラえもんの魔界大冒険を見たことがない人、また今度の映画で観たという人も、一度は原作の魔界大冒険を読んで(観て)欲しいと思うLinneでした。傑作だもん。