大雨、雷

ここ数日、連日のようにして雷と大雨が降り続いている。
雷鳴の音で目がさめ、また眠りにつく。
そしてまた暫くして後、雷鳴で目が覚めるといった具合である。
而して外を見れば、雲の色は灰色を極め、彼方此方で閃光が迸っている。
なんとも恐ろしい光景である。
もう二十数年と生きてきたが、夏にこれほど雷と大雨の続く日があるというのは一度もなかったように記憶している。
やはり異常気象なのだろうか?
果たしてそれら異常なるものの原因を地球温暖化というものにすべての責を負わせるというのはいかがなものかと思うが、何にせよ、人類の智嚢でそれを解決できるというのであれば、やるにこしたことはないだろう。
中でも日本企業の活躍に期待したい。
自動車産業をはじめとして、家電製品を扱う大手にはまだまだ研究開発力がある。
昨今では優秀な研究者を大学に取られてはいるようだが、いずれまた彼らを企業に戻せるよう奮闘してほしいところだ。
また製造面でいえば、日本で企画し海外で生産するのを止めてもらいたい。
海外で作ればなるほど人件費は安いだろう。
だが輸送費が勿体ない。
輸送には大量の石油がかかる。
人件費はいずれ日本国内での消費に回るものへと転化することが可能だが、石油代として消えていった金が国内で流通するかどうかは疑わしい。ドバイが摩天楼になるのを助けるか、またはどこかの投資家がほくそ笑むのを助けるだけであろう。
それに日本企業が製造しているのに日本製でないというのは、日本に旅行に来た外国の方、特に中国の方からの評判が甚く悪いようである。
彼らが求めているのはMade in Japanであり、Made in Chinaではない。
もちろんインドネシアでも、インドでもない。
Made in Japanがある種のブランドとしての異彩を放っている以上、それを有効活用する手はないはずである。先日、ヨドバシで時計を見てきたが、外国の方が片言の日本語で「これは日本のか?」と訊いているのを耳にした。店員が日本のだと説明すると、嬉しそうに購入していった。
こういった現状があることからも、もう一度国内に生産拠点を移してもらいたいと思う。
若者の就職難にも有効なはずであり、引いていは社会貢献にもなるはずだ。
ただし、それで海外からの出稼ぎ労働者を大量に使うというのはやめていただきたいところだ。
それでは意味がない。