セイーントセイヤー!

だめぽの野郎に刺激されちゃってさ、俺もやってみたわけよ。ある種の冒険ってやつ?まあ、冒険っていっても藤岡弘みたいな本格的なもんじゃなくてさ、その辺を散歩するってくらいのもんなんだけどな。んで、とりあえず大阪いったんよ、大阪。そこでお好み焼き屋のおっちゃんにつかまって、色々と話を聞かされちまったんだよ。それがはじまりよ。


なんでもセイヤーとかいう奴がこのあたりで暴れているらしく、セイヤーはゼットンつー怪物と仲がいいらしいんだ。この二人が大阪じゃかなりの腕らしくてさ、ちょっとトッポい奴を見つけては押し込めて樽で流してるらしいんだよ。んで、お好み焼き屋のおっちゃんが俺にそいつらをなんとかしてくれって依頼してきたのさ。といわれても、俺だって旅の途中じゃん?そんなおっちゃんの相手してらんねーし、セイヤーだかゼットンだかしらねーけど、どう聞いてもヤバそうだから、あまり関わりたくないわけよ。でもあれなんだね。おっちゃんがさ、こういうんだよ。そいつら退治してくれたら、うめーお好み焼きおごってやるって。俺はバカだったね。おっちゃんの言葉に乗って、やるぜ!なんて言っちまったんだよ。


それから繁華街の方に出向いてセイヤーを探したんよ。幸いといっていいのか、セイヤーはすぐに見つかって縄で縛っておくことができたんだけど、ものすげー暴れるんだ。小さい癖に動きがすばやくてさ、俺がとらえた時には少し大人しくしてたんだけど、危うくスルリと抜けられるところだったよ。ほんと焦ったね。まあ、使ってる縄も上等なものじゃなかったから破られても痛くは・・・っていてーよな。勘弁だよ。あ、セイヤーが今どうしてるかって?まだ縄で繋いだままだよ。ゼットンと話しつけるまではそのままにしておいたほうがいいって、注射自慢のバラクが教えてくれたんでね。ともかく今週も忙しそうだわ。縄じゃなくてゴム使え?ああ、それもいいね。今ゴムも好調なんだ。あと何も食わせねーでると干からびちまうから、すき家の牛丼だけは食わせるようにしてるよ。よく食う奴だから、マジ大変。