ふたしくん、暴走

例の壊れた橋は全て修理して、元の持ち主に返したよ。
おれなんて慈善事業wwwwっうぇwwwww
とか思いながら、町内を散歩してきた。


散歩し始めてから3分くらい経った頃かな。
パンチパーマのおばちゃんが走ってきてさ、なんだかデカイロボットが暴れてるっていうんだよ。しかもおまえんとこのロボットじゃないか?って俺の肩をゆするんだ。咄嗟に俺の脳裏をふたしくんが駆け巡ったさ。なんつーか、そういうときの勘て当たるもんでさ。やっぱりというか暴れてるのはふたしくんだったわけよ。しかも既に家の1件や2件を破壊していてさ、そのまま2時超えたっていうんでマックに向かって走っていっちまう始末さ。修理したはずなのに直ってないっつーか。もっと悪くなってるっつーか。


早いところ捕まえんべとアジア系のレスキューグループに応援を頼んだんだけど、なんか見ればみるほど怪しい連中でさ。最初はさほどでもなかったんだけど、時間が経つに連れ、ほんとに大丈夫かよこいつらとか疑心暗鬼になってきちまってんよ。なんつーか、こういうときの勘も当たるもんで、こいつらへたくそ過ぎてさ、目立つだけ目立って、後は1秒でふたしくんにブッ飛ばされてんのよ。強いね、ふたしくん。我ながらほれぼれするわーっと、アジア系のレスキューグループが宙を舞っているところを眺めていたんだよ。この時はまだその後どえりゃー事になるなんて思いもしなかったさ。