続々・セイヤとゼットン

ゼットンが環境に優しい人になりたい宣言出したのが先月。んで今月はどうなったかっていうと、ここでいうのも憚られるくらいピザを食いまくってるよ。冷凍庫に貯めておいた冷凍ピザも全部開けて食ってる。
流石に俺も頭に来てさ、「もういいから出て行ってくれ」って追い出そうとしたわけよ。
そしたらなんて言ったと思う?
「うまいお好み焼き食いたくないか?」
だとさ。
この時俺は思ったね。
こいつ、お好み焼きやのオヤジと実は裏でつるんでるんじゃねーかって。
改めてゼットンの顔を見ているとさ、なんとなくお好み焼きやのオヤジと似てるんだよな。
そういえばセイヤの顔もどことなく似ているような気がしてきてさ。
俺だけだまされているんじゃねーの?って思ったわけよ。


とはいえDNA鑑定とか現代科学の利器を使って確かめる手段はあっても、肝心のお好み焼きやのオヤジがいないからどうしようもなくてさ。結局、未だにオヤジ待ちってわけよ。もちろんゼットンの食欲はその間も待ってくれないわけで、食費だけでものすごい赤字になってる。これなら普通に自分の足で街中歩いて、旨いお好み焼きやを探した方が良かったんじゃないか?って思うね。


ああ、そうそう。真珠夫人からもらったプロパンガスの風船だけど、少し浮いたよ。
こりゃーすげえや!ってんで、今度は2階へ上ってベランダから風船にぶら下がって飛んだら、割れたね。
いやー、無理はするもんじゃないね。
たださ、割れてもう使えないかと思ったら、そうでもないみたいでさ。
中から封筒が出てきたんよ。
んで、中を開けたら普通に手紙が入ってて、こう書いてあるんよ。
「3年待ってください、復活します」
なっがいなー。ながすぎるなー。
と思ったけど、振り返ったら真珠夫人が嬉しそうに微笑んでたから、思わず言いだしそうになった口を手でふさいだよ。