壊れかけのラディオ

何故PSPがこんなあられもない姿になってしまったのか。
事の顛末はこうです。


先先月、私はボーナスに浮かれ喜びPSPを買い占めました。
うわーい、これでヤッホーできるぞー。
と全身を使い喜んだのです。
ところが、その一か月後、新型PSPが発売されました。
買い占めたばかりの私はショックのあまり、買ったばかりのPSPを売る事に決めたのです。
露店に並べ、新型PSPの価格の三分の一にして売り出しました。
ところがです。
街ゆく人はただニヤニヤと笑いながらPSPを眺めるだけで、手にもとってくれないのです。
何がなんだか分からない私は、「ひどいお、みんな酷いお」と涙ぐみ、そのまま風呂敷にPSPを詰めて持ち帰ることにしました。
その帰路の途中、私は見てしまったのです。
新型のDSを。
まばゆいばかりに光を放つDSは、私には高値の鼻でした。
トナカイの鼻のように輝く電源ランプ。
まだ酸っぱさを残した青リンゴの輝きを見せてくれる稼働ランプ。
そのどれもが輝いているのです。
まさに高値の塙です。


その光に見とれていた時、私はふと風呂敷の中のPSPが気になりました。
何か、PSPが呼んでいる気がしたのです。
風呂敷を開けてやると、PSPがひょこっと顔を出して来ました。
そしてそのまま地面に転げ落ちました。


もうお分かりになったと思いますが、こういうことです。
みなさんも路上でPSPを出す時は注意しましょう。
なぜならこのパンはデミタースオリジナル、食べても太らないパンだからです。