地球は一つ

linne2005-07-21




「みなさんの大切な地球のために、どうかお金をください!」
モリゾーは今日もまた、自然を守る運動、略して「自動」の活動資金を得るため炎天下の下、街角に立ち道行く人たちに呼びかけた。
熱い。
そこはかとなく熱い。
モリゾーの顔に汗がしたたる。
それを隣で必死に拭うキッコロ
ふたりはプリキュアだ。
こんな時だからこそ助け合うのだ。



それから何時間が過ぎただろうか。
あたりもすっかり暗くなり、街が閑散として静まりかえった頃。
ファミリーレストランデニーズ入り口横の片隅で、今日の収穫を数えるモリゾーとキッコロがいた。
「自動資金」と書かれた箱の中に手を突っ込むモリゾー
「1、50、10、1、1・・・。」
募金箱の中に入っているお金を一つ一つ大事そうに数える。
キッコロ、今日は全部で1059円だったよ・・・。」
「・・・中々集まらないわね、モリゾー。」
突如、お金を握り締めたまま、モリゾーががっくりとうなだれる。
「・・・ごめんよ、キッコロ。ボクが甲斐性なしなばっかりに。」
キッコロの目が潤む。
「そんなことないわ、モリゾー。あなたはよくやってるわ。」
今度はモリゾーの目が潤む。
キッコロ!」
モリゾー!」
二人は身体のわりに短い手を懸命に伸ばし、互いの身体を抱きしめあった。
デニーズの店の光が二人を包み込むように差し込む。
その様子を窓際の席に座る窪塚洋介が大粒の涙を流しながら見ていた。

この物語は、実在するモリゾーとキッコロ、および窪塚洋介氏とは全く関係がありません。
ちなみに本物のモリゾーとキッコロはこちら ↓
http://www.amlo.net/goods/morizo_kiccoro/m_k.html
懐かしの窪塚洋介メッセージはこちら ↓
http://www.infini-inc.net/infiniFiles/mem_File/ky_file/ky_me07.html


PS.”そこはかとなく”←最近MYブームな言葉です♪